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| クレーンの運転のための合図 |
| 事業者は、クレーンを用いて作業を行う時は、クレーンの運転について一定の合図を定め、合図を行う者を指名し、その者に定められた合図を行わせなければなりません。作業に従事する労働者は、この合図に従わなければなりません。ただし、クレーンの運転者に単独で作業を行わせる時は、この限りではありません。 クレーンの運転のための合図が定められたものでない場合や不明瞭な場合は、運転を一旦中止し、合図について再度確認を行います。 |
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| 元方事業者の講ずべき措置 |
| 特定元方事業者は、自ら定めた合図が関係請負人 (協力会社)の定めた合図と異なる時は、関係請負人の定めた合図を尊重するのではなく、自ら定めた合図に従わせなければなりません。関係請負人や労働者は、その指示に従わなければなりません。ただし、特定元方事業者は、法律又はこれに基づく命令に違反する指示は行ってはなりません。 |
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| 合図の方法 |
| クレーンの運転士に意思を伝える合図には、手、旗、笛、無線等の方法があります。手による合図は、用具を一切必要としない手軽さもあり、広く用いられています。合図で最も重要なことは、定められた合図を定められた合図者によって節度を付けて大きく明瞭に行うことです。合図を行う者は、運転士の見える位置で運転士の方向を向き、はっきりとした動作で合図を行う必要があります。なお、指定された者以外の合図や複数の者による合図は運転を誤る要因となるため行ってはなりません。 |
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| 1. |
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合図は、定められた1人の合図者が行う。 |
| 2. |
合図は、節度をつけて明瞭に行う。 |
| 3. |
合図は、運転者の見やすい所で行う。 |
| 4. |
合図は、安全な場所で行う。 |
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| 手による合図 |
| 手による合図は、クレーンの運転士に意思を伝える基本的な合図です。この合図は、玉掛技能講習や建設現場で実際に使用されている合図を基としていますが、玉掛技能講習では笛を補助的に用いています。 |
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| 呼出し |
巻上げ |
巻下げ |
微 動 |
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| 片手を高くあげて位置を指し示す。 |
片手を上に上げ輪を書く又は腕をほぼ水平にして手のひらを上にして上方に振る。 |
腕をほぼ水平に手のひらを下にして下方に振る。 |
小指で微動の指示を行い、続いて巻上げや巻下げ等の合図を行う。 |
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| ジブ上げ |
ジブ下げ |
ジブの伸ばし |
ジブの縮め |
水平移動 |
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| 親指を上にして他の指は握り、水平より上に突き上げる。 |
親指を下にして他の指は握り、水平より下に突き下げる。 |
こぶしを頭の上にのせた後、親指を上にして他の指は握り、水平より斜め上に突き上げる。 |
こぶしを頭の上にのせた後、親指を下にして他の指は握り、水平より斜め下に突き下げる。 |
腕を見やすい位置にて水平に伸ばし、手の平を移動する方向に向け数回動かす。 |
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| 転 倒 |
作業完了 |
停 止 |
急停止 |
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| 両手を平行に伸ばして転倒方向に回す。 |
挙手の礼又は両手を頭の上にて交差させる。 |
節度をつけ片手を高く上げる。 |
両手を高く上げて左右に激しく振る。 |
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| ○ |
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手による合図の補足説明 |
| 1. |
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運転士から見える位置で運転士の方向を向き、明確な合図を行います。 |
| 2. |
微速は、運転士に小指で「ゆっくり」という合図を示した後、巻上げや巻下げの合図を行います。笛を併用する場合は、笛をピッと吹いて小指を示します。 |
| 3. |
巻下げの腕を横にほぼ水平にとは、腕を前方に上げるのではなく、腕を広げるように横に水平近くまで上げます。 |
| 4. |
片手をあげて輪を描くとは、手首を回すのではなく、腕で輪を描きます。 右旋回、左旋回と声を掛ける合図の場合は、運転席の運転士の右側を右として指示します。したがって、運転士に向かい合っている合図者がジブを右側へ旋廻させる場合は、運転士に左旋回と声を掛けます。 |
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| ○ |
笛による補助合図の補足説明 |
| 手や旗の合図には、笛を補助的に使用することがあります。笛の補助合図は、はっきりと聞き分けられることが最も大切です。 |
| 1. |
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笛の補助合図 |
| 呼出し |
…… |
ピ〜と長く吹く。 |
| 巻上げ |
…… |
巻上げが終了し、停止の合図をするまでピッピッ ピッピッと吹く。 |
| 巻下げ |
…… |
巻下げが終了し、停止の合図をするまでピッピッピッ ピッピッピッと吹く。 |
| 停止 |
…… |
ピッと短く吹く。 |
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| 2. |
巻上げ巻下げ合図の覚え方 |
| 巻上げ |
…… |
巻上げは「マケ」で、2回吹くと覚える。 |
| 巻下げ |
…… |
巻下げは「オロセ」で、3回吹くと覚える。 |
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| 声による合図 |
| クレーンの合図には無線を使うことも多く、 声による合図が多く用いられています。 ほとんど誰にでも判る一般的な用語が用いられていますが、一部には専門用語が使わています。 |
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| 指示動作 |
一般用語 |
専門用語 |
| 移動量用語 |
動作用語 |
移動量用語 |
動作用語 |
| 巻上げ |
ゆっくり
少し |
巻いて |
チョイ
チョイチョイ |
(コ)ゴーヘイ |
| 巻下げ |
下げて |
(コ)スラー |
| ジブの上げ |
起こして |
オヤゴーヘイ |
| ジブの下げ |
倒して |
オヤスラー |
| 伸 縮 |
あと○m |
伸ばして(縮めて) |
あと○m |
伸ばし(縮め) |
| 旋 回 |
右へ(左へ) |
旋 回 |
右(左) |
旋 回 |
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| ゴーヘイの語源は、つり荷を巻上げる「巻け」の合図を意味する英語のgo aheadから来ています。スラー(スライともいう)は、「下げ」を意味するslack
away やslackenが変化したものです。これらの用語は、単独で用いられる場合もありますが、「オヤスラー、コゴーヘイ」のように組合せて用いられています。「オヤスラー、コゴーヘイ」は、ジブを倒しながら巻上動作を行って荷を水平移動させる合図です。巻上装置の主巻用フックを親、補巻用フックを子と呼びますが、この場合の「オヤ」はジブ動作で、「コ」がフックの動作になります。したがって、ジブを起こしながらの巻下動作は「オヤゴーヘイ、コスラー」となります。また、鉄骨ボルトの穴合わせ等ではチョイスラー等の移動量用語が加わります。 |
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・ |
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オヤゴウヘイ、コスラー |
= |
ジブを起こしながらフックを降ろせ |
| ・ |
オヤスラー、コスラー |
= |
ジブを倒しながらフックを降ろせ |
| ・ |
コゴウヘイ、オヤスラー |
= |
フック巻上げながらジブを倒せ |
| ・ |
右旋回、コスラー |
= |
右旋回しながらフック降ろせ |
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| クライミングクレーンやケーブルクレーン等は、移動量用語としてノッチを用いて指示する場合や、巻上げをアップ、巻下げをダウン、停止をストップと指示することがあります。また、ジブの起しをヘッド、倒しをテール、ジブの停止をラック、旋回の停止をトラベルという場合もあります。その他に、ジブが行き過ぎた時には「すぎやま〜」といいます。英語圏の場合は、次のような合図が用いられています。 |
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・ |
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少し巻く |
= |
アップ1 |
| ・ |
ゆっくり巻く |
= |
アップ2 |
| ・ |
一気に巻く |
= |
アップ3 |
| ・ |
少し下げる |
= |
ダウン1 |
| ・ |
ゆっくり下げる |
= |
ダウン2 |
| ・ |
早く下げる |
= |
ダウン3 |
| ・ |
横行 |
= |
ノース1、サウス1 |
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