クレーンのつり具

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 小容量のクレーンには片フック、 大容量のクレーンには両フックが使用されています。玉掛用ワイヤロープを掛ける時は、フックに無理な力が掛からないように、鍵(カギ)の中央部にロープを正しく掛けなければなりません。


フックブロック

 フックブロックは、 荷をつったまま任意の方向に自由に回転できるフックを備えたつり具でフックの上に巻上用ワイヤロープを掛けるシーブを必要な数だけ取付けている。フックには、玉掛用ワイヤロープ等が外れないように外れ止め装置を取付けることが定められている。 外れ止め装置には、スプリング( バネ ) の力で閉じるスプリング式、 おもりの自重で閉じるウエイト式、 電動シリンダで遠隔開閉を行
う遠隔操作式等がある。

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         両フック                   片フック

グラブバケット

 グラブバケットは、鉱石や土砂等のばら物の運搬に用いられるつり具で、複索式グラブバケットや電動油圧式グラブバケット等がある。複索式グラブバケットはアンローダの荷役等に多く用いられ、電動油圧式グラブバケットはゴミ処理場の天井クレーンに用いられている。
 複索式グラブバケットは、支持ロープと開閉ロープを用いて操作するもので、バケットのヘッドに連結した支持ロープを停止したまま開閉ロープを巻き取り又は巻き戻しを行うことでバケットが開閉する。また、支持ロープと開閉ロープを同時に巻取り又は巻戻すことにより、バケットをそのままの状態で巻上げたり巻下げたりすることができる。 図の複索式グラブバケットのように2種類のワイヤロープを使用する場合、ロープのより方向が同じだと開閉ロープと支持ロープがからむことがある。 このため、開閉ロープにSよりを用いることがある。
 グラブバケットの巻上げ及び開閉を行う巻上装置は、開閉装置と呼ばれる。開閉装置には、1台の電動機の動力をクラッチによって切替える単一電動式、 バケットの開閉時に支持用電動機を停止させて開閉用電動機を駆動させる等容量2電動機式(セパレートウインチ)及び差動2電動機式(ボックスウインチ)等がある。差動2電動機式は構造が複雑なため、現在はあまり使用されていない。電動油圧式グラブバケットは、センターフレームに油圧ユニットを内蔵し、運転室からの操作によって油圧シリンダを伸縮させてバケットを開閉している。

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リフチングマグネット

 リフチングマグネットは、鋼材やスクラップ等の運搬に用いられている。電磁石によって鋼材やスクラップを吸着させる構造で、一般にリフマグと呼ばれる。リフチングマグネットの多くは、不意の停電に備えたバッテリによるつり荷落下防止装置( 非常用電源装置 )が設けられているが、 クレーン等安全規則により、安全装置がない場合には、リフチングマグネットにつられている荷の下への作業者の立ち入りが禁止されている。

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バキュームリフター

 ガラス板等のような表面が滑らかな板状ものを取扱う場合には、バキューム式つり具が用いられている。ゴム製の吸着パットを装着したバキュームリフターは、吸引力によってつり荷を保持するもので、吸引力を発生させる機構には動力式や自重式がある。 動力式は、真空ポンプを搭載して負圧を発生させて吸着している。 自重式は、 シリンダを内蔵している吸着パットの自重により、 吸着力を発生させている。 クレーン等安全規則により、バキュームリフターの使用中は荷の下への作業者の立ち入りが禁止されている。

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クロー

 クローは、製鋼工場の天井クレーン等に使用されるつり具で、レールや熱鋼片を取扱う場合に用いられる。

       

スプレッダ

 スプレッダは、コンテナクレーンに用いられるコンテナ専用のつり具で、 コンテナのサイズに合せて長さを自由に調整できる伸縮スプレッダと、スプレッダの長さが一定の固定スプレッダがある。伸縮スプレッダには、コンテナとスプレッダの位置合わせが容易にできるフリッパーガイドが設けられ、長方形の枠の四隅にツイストロック形フックと呼ばれるつり金具を備え、 運転室からの遠隔操作でツイストロックを作動させてコンテナの着脱ができる。 構造が簡単な固定スプレッダは、設備費が安いため、 取扱量が少ないコンテナクレーンに使用されている。

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