橋形クレーンは、 天井クレーンの両端に脚を設けた構造で、地上又は床上に設けたレールの上を走行します。アンローダは、船やはしけから、各種チップ、穀物、砂、砂利、石炭、鉱石等のばら物を専門に陸揚げするクレーンです。
普通型橋形クレーンには、トロリの構造によってクラブトロリ式、ロープトロリ式、ホイスト式、マントロリ式がある。ほとんどの橋形クレーンは野外に設置され、作業範囲を広げるためにカンチレバーを設けたものがある。主な用途としては、一般に機械工場での材料や製品等の運搬に使用されるが、埠頭での貨物の荷役等にも用いられている。巻上げ及び横行装置を備えたクラブトロリがガーダを移動するクラブトロリ式の橋形クレーンは、一般に脚の部分に運転室が設けられている。
埠頭においてコンテナの積み降ろしを専門に行う橋形クレーンはコンテナクレーンと呼ばれ、運転室で着脱操作ができるコンテナ専用のつり具(スプレッダ)が取付けられている。
また、陸揚げされたコンテナの運搬には、走行レールが不要なタイヤ付きのタイヤマウント
式クレーンが使用されている。
橋形クレーンには、作業範囲を広げるために走行レールの外側にガーダを張り出したものがある。この部分を特に区別する場合にカンチレバーと呼ぶ。船の荷役に用いられる橋形クレーンには、船舶の出入りの際にカンチレバーが起伏して船の往来を妨げないものがあり、起伏できるカンチレバーは起伏けたという。
特殊型には、クレーンガーダの上にジブクレーンを設けたジブクレーン式橋形クレーン、 引込みクレーンを設けた引込みクレーン式橋形クレーン、トロリに旋回機能を有するマントロリを設けた旋回マントロリ式橋形クレーンがある。
船やはしけから各種チップ、穀物、砂、砂利、石炭、鉱石等のばら物を専門に陸揚げするアンローダには、橋形クレーン式と引込みクレーン式がある。つり具にはグラブバケットを取付け、その多くは機内にばら物を受け入れるホッパとコンベヤが組み込まれている。また、塵を発生させる石炭や鉱石等を取扱う場合は、集塵装置付のホッパが使用される。引込みクレーン式には、 ロープバランス式とダブルリンク式のアンローダがあるが、ほとんどは高速作業に適したダブルリンク式アンローダが使用されている。引込みクレーン式アンローダは、岸壁に直角な引込みと旋回を併用することができ、グラブバケットの取替えも容易で機動性に優れているが、最大750t/h〜1000t/h程度の容量しか扱うことができない。橋形クレーン式アンローダには、クラブトロリ式、ロープトロリ式、マントロリ式があり、大型船の荷役では1ooot/hを超える大容量ものが多く使用されている。