天井クレーン

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 天井クレーンは、建屋の両側の壁に沿って設けられたランウェイ(走行軌道)を走行するもので、天井近くで稼働するため天井クレーンと呼ばれます。一般に巻上げ、横行、走行の三動作が可能で、機械工場での重量物や部品の運搬等に使用されています。なお、この形式のクレーンであれば屋外に設けられていても天井クレーンと呼ばれます。

クラブトロリ式天井クレーン

 クラブフレームに巻上装置及び横行装置を備え、クレーンガーダの2本のレールの上をクラブトロリが横行するもので、この方式が一般的に使用されている。

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ロープトロリ式天井クレーン

 ガーダの上に設置した巻上装置と横行装置によって、つり具をつり下げた台車を操作する構造である。 巻上装置又は横行装置の一方のみをトロリに設置したものは、セミロープトロリ式天井クレーンという。この方式は、トロリの質量が軽く、クレーン全体の質量も軽いが、ワイヤロープの磨耗や横行時の荷振れ等の欠点があるため、クラブトロリ式ほど多くは使用されていない。

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ホイスト式天井クレーン

 トロリの代わりに電気ホイストを使用したもので、小型、小容量のものが多く、床上で操作する方式が一般的である。用途としては、クラブトロリ式と同様である。

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製鉄用天井クレーン

 高熱作業等の用途に応じたつり具を取付けた特殊な構造のクレーン。その種類には、造塊用のつり具を備えた鋼塊クレーン、鋳造鍋運搬用の鋳鍋クレーン( レードルクレーン)、原料を装入受台に運ぶ原料クレーン、炉へ原料を挿入する装入クレーン(チャージングクレーン)、焼入れのための速巻下げ装置を有する焼入クレーン、鍛造材料を回す鍛造クレーン等がある。レードルとは、高温で溶けた鉄を入れる大鍋である。レードルクレーンは、その レードルをつるための特殊フック、鋳造鍋傾転用の補フック等を有している。

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           レードルクレーン           レードル
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