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過負荷防止装置の構成 |
| 移動式クレーンには、ジブ傾斜角検出装置、ジブ長さ検出装置、情報入力装置、作業状態表示装置、 総合モーメント検出装置等で構成された過負荷防止装置が装備されています。各検出装置から伝達される情報と作業状態に応じた所定の設定を手動入力する情報を元に、
装置が記憶している定格総荷重と検出装置で得た値を演算比較し、この判定に従って、つり荷の質量が定格荷重に近づいた時に警報を発し、定格荷重を超えようとした時に移動式クレーンの作動を自動停止させます。 |
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荷重(質量)検出装置 |
つり荷の質量を検出する方法には、起伏シリンダから検出する方法、起伏又は巻上用ワイヤロープの張力から検出する方法等があります。起伏シリンダによる検出の方法の1つには、
荷重を受けた起伏シリンダ内に発生する油圧力を圧力検出器によって電気信号に変換して、信号を過負荷防止装置に送るものです。
巻上用ワイヤロープの張力から検出する方法は、起伏用ワイヤロープのブライドルとガントリの接続部に取付けた荷重検出器(ロードセル)を用いてワイヤロープの張力の歪の変化を検出するものです。 |
| ○ |
ジブ傾斜角検出装置 |
| ジブ傾斜角検出装置は、振り子で作動する可変抵抗器を制動用の油で満たしたケースに収めたジブ傾斜角検出装置を主ジブ側面に取付け、水平面とのなす角度で傾斜角を検出しています。可変抵抗器のフランジ軸は振り子のおもりによって常に垂直になり、
主ジブに固定されている抵抗体はジブの動きと共に角度が変化するため、抵抗の接点が変わります。その可変抵抗器に電圧を加え、ジブ角度に応じた抵抗値の変化を読み取って傾斜角を検出しています。 |
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| ○ |
ジブ長さ検出装置 |
| ジブ長さ検出装置の自動巻取式コードリールを主ジブに取付け、コードの端をジブ先端に固定します。ジブの伸縮によりコードリール巻取部のギヤが回転し、これに連動して可変抵抗器のブラシが移動します。ジブ長さは、この抵抗値の変化した電圧を読み取って検出しています。ジブが伸縮しない移動式クレーンの場合は、ジブ長さ、フックの種類に応じたコード番号を設定するようになっています。 |
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● 出力信号図の例
伸度1mごとに0.275Vの変化 |
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アウトリガ張出幅検出装置 |
| アウトリガ張出幅検出装置を備えた移動式クレーンの場合は、小型自動巻取コードリール式検出装置をアウトリガボックス後部に取付け、コードの端をアウトリガビムに固定してアウトリガの張出幅を自動検出しています。 |
| ○ |
作業領域制限装置 |
| 作業領域制限装置は、限られた範囲や障害物の多い場所で作業を行う場合にジブ長さ、起伏角度、旋回角度を任意に制限し、 設定以外の作動を自動停止させ、障害物との接触によるクレーン災害を防止するものです。この作業領域制限機能により、同一工程のクレーン作業を繰り返し行うことができます。 |
| ○ |
旋回自動静止装置 |
| 移動式クレーンの設置場所によっては、アウトリガの張出幅を全周同一にすることが困難な場合があります。このような場合のクレーンのつり上げ能力は、上部旋回体の向きよって著しく異なり、機体の転倒を招く恐れがあります。旋回自動静止装置は、過負荷防止装置の数値やアウトリガ張出幅の数値を読み取り、旋回モータの油圧を検出して旋回コントローラで機体の旋回を制御し、制御域でゆるやかに旋回を停止させます。 |
| ○ |
過負荷防止装置の表示部 |
| 過負荷防止装置の表示部は、ジブ長さ、作業半径、傾斜角度、定格総荷重等の情報を表示や入力を行うもので、クレーンメーカ各社がアナログ式やデジタル式の装置を各種開発しています。 |
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モーメントバーグラフ表示 |
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ジブ角度表示 |
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揚程制限表示灯 |
| 4 |
揚程設定ボタン |
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揚程表示ボタン |
| 6 |
ブーム長さ(揚程)表示 |
| 7 |
右側アウトリガ表示灯 |
| 8 |
左側アウトリガ表示灯 |
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前方領域表示灯 |
| 10 |
右側アウトリガ状態セットボタン |
| 11 |
左側アウトリガ状態セットボタン |
| 12 |
ジブ表示灯 |
| 13 |
シングルトップ表示灯 |
| 14 |
プーム表示灯 |
| 15 |
実荷重表示 |
| 16 |
定格総荷重表示 |
| 17 |
上限プーム角度制限表示灯 |
| 18 |
プーム角度表示 |
| 19 |
上限プーム角度設定ボタン |
| 20 |
下限プーム角度設定ボタン |
| 21 |
下限プーム角度制限表示灯 |
| 22 |
フロントジャッキ表示灯 |
| 23 |
作業半径表示 |
| 24 |
作業半径制限表示灯 |
| 25 |
作業半径設定ボタン |
| 26 |
異常表示灯 |
| 27 |
チェックスイッチ |
| 28 |
プーム状態セットボタン |
| 29 |
零点調整器 |
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| ○ |
過負荷防止装置の取扱い |
| 移動式クレーンの作業状態に応じて過負荷防止装置に手動入力するものについては、正確に入力する必要があります。 移動式クレーンの状態と異なる情報を入力すると、過負荷防止装置は誤った情報を元に比較演算し、誤った表示や信号を送ります。過負荷防止装置の誤った取扱いは事故につながる恐れがあるため、装置の取扱いを熟知しておくことが重要です。 また、過負荷防止装置の自動停止機能を解除しての作業は危険を伴うため、 装置の機能を解除してはなりません。過負荷防止装置が作動した場合は、移動式クレーンの安定の増す方向(ジブ起こし、ジブ縮小、巻下げ)への操作を行って転倒等の危険を防止します。 |
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| 左側アウトリガセットボタン |
右側アウトリガセットボタン |
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