エンジン性能と点検

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 エンジンの性能は、燃料の消費率、どれほどの力が生まれるのかを示すトルク、 単位時間の仕事量を示す出力で見ることができます。



燃料消費率

  燃料消費率は、 エンジンが 1 時間に 1 馬力の動力を出し続けた時に消費される燃料の量をグラム( g )で表している。

トルク

 クランクシャフトを捻ろうとする力をトルクという。 エンジンは、燃料の爆発力でピストンを押し下げ、その力をクランクシャフトに伝えて回転させている。1 Kgのトルクは、エンジンのシャフトから真横に 1 mの棒を延ばし、 その先端に1Kg のおもりをつけた時のシャフトを捻ろうとする力をいうものである。 トルクは、136Kg.m/1400rpm 等と表されているが、これはエンジンの回転数が毎分1400 回転の時に、シャフトから1mの距離において136Kgの力が働いているという事を示している。

出力 (馬力)

 エンジンのパワー( 単位時間にする仕事 ) は、馬力( ps )という単位で表す。 この馬力という考え方は、蒸気機関を発明したイギリス人のワットによるものである。ワットは、蒸気機関の性能を比較するため、炭鉱で使われていた馬の動力を基準とした。 550ft.1bf/sが1馬力で、これをメートル法に換算すると75Kgf.m/s (1秒間に75Kgの物体を1m引き上げる力) になる。つまり、1秒間にエンジンのシャフトをどれだけ回せるかを示している。馬力は回転量、トルクは回転力であり、これらには次のような関係が成り立つ。
 ● 馬力 = トルク × 回転数
 ● 1ps = 735.4W

エンジンの点検

 エンジンの取扱いを誤ると、機能を停止してしまうため、点検や整備を正しく行わなくてはならない。

 ● 始動前の点検

エンジンの始動前の点検は、エンジンを停止させて行う。
  1. エンジンオイル
      油量計 ( オイルレベルゲージ ) によってエンジンオイルが規定量であることを確認する。不足
     している場合には、補充する。
  2. 冷却水
      冷却水がラジエータの給水口の根元まであることを確認する。不足している場合には、エア
    が混入しないように少量ずつ時間を掛けて補充する。寒冷時には、不凍液を入れる。
  3. 燃料
      燃料計で燃料の量を確認し、不足している場合は補充する。
  4. ファンベルト
      ファンベルトの張りは、ベルトの中間を指で押し、緩んでいる場合は調整する。 また、傷の有
    無や油の付着等も併せて点検する。

 ● アイドリング中の点検

 エンジンを掛け、エンジンオイルが適温になるまでウォーミングアップを行う。寒冷時の急激な負荷は、エンジンの寿命を縮めるため、アイドリングは大切である。アイドリング中には、次の事項について点検を行う。
  1. エンジンの油圧
      アイドリング中及び運転中の油圧は、グリーンゾーンが正常である。レッドゾーンを示したり、
    油圧警告ランプが点灯する場合は、エンジンを直ちに停止して点検しなければならない。
  2. 漏れ
      エンジンオイル、冷却水、燃料等の漏れを確認する。
  3. エンジン音
      エンジンの音に注意し、異音が聞こえる場合は直ちに点検する。
  4. 排気の色
      排気の色により、燃焼状態を確認する。
      ● 無色又は薄い青色 (完全燃焼)
      ● 黒 色 (不完全燃焼)
      ● 白 色 (オイルが燃焼している)

 ● 運転中の点検

運転中は計器を見て、次の事項について点検する。
  1. エンジンの油圧
  2. 水温計の温度
  3. バッテリの充電状況
  4. エンジン、その他の異音

 ● 運転後の点検

  1. 燃料の補給
      燃料が不足している場合は、補給する。 寒冷地は、 運転終了後にタンクが一杯になるまで燃
    料を補給する。このようにすると、タンク内の空気量を少なくし、空気中に含まれる水分凝固によ
    る凍結や燃料系統の錆びを防止することができる。
  2. メインスイッチを切り、エンジンキーを取外して保管
      高温状態のエンジンの焼付きを防止するため、燃焼室の温度が下がるまでアイドリングをしば
    らく行ってからエンジンを停止する。

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