力学に関する知識

photo

 力学とは、物体や機械の運動又はそれらに働く力や作用を対象とする学問です。物理学で単に力学といえば、二ュートン力学を指します。力学を理解するためには、法則の意味を把握し、そこを出発点として様々な事柄について考えてみましょう。


クレーン等の運転と力学の関係

 クレーン作業に伴うクレーン等の転倒や災害を防止するためには、機体各部に掛かる力の働き等について理解しなければなりません。力学の知識を深めてこそ、どのような運転をすればよいのか、どのようなことに注意すればよいのかが分かります。力学の知識は、筆記試験に合格するためだけに必要なものではなく、実務に大いに役立つ学問です。

法則について

 物理には、法則という言葉が頻繁に登場します。物理の法則は、経験上、導き出されたもので,物理の現象を説明するための原点となるものです。1687年、イギリスにおいて、アイザック・ニュートンが「プリンキピア」に記した力学の法則には、次の3つの法則があります。
1. ニュートンの第1の法則(慣性の法則)
2. ニュートンの第2の法則(運動の法則)
3. ニュートンの第3の法則(作用、反作用の法則)
 これらの3つの法則に従った物体の運動を研究する学問をニュートン力学といいます。ニュートン力学の体系化に伴い,幾つかの法則が派生し,多くの定義が生まれました。定義とは、単なる約束事です。しかし、現在も使われ続けている定義は決していいかげんなものではなく、物理の現象の特徴を簡潔に表現しています。

ページトップへ

crane-club.com

Copyright crane-club 1999 All Rights Reserved.