SI単位
 力に関する事項
 力のモーメント
 力のつり合い
 物体の質量と比重
 物体の重心
 物体の安定
 物体の運動と速度
 摩擦力と摩擦の法則
 慣性と遠心力
 荷重と応力
 ワイヤロープのつり角度
 滑車装置
力のつり合い
 1つの物体に多数の力が働いても平衡が保たれて仕事がなされず、その物体が動かない状態である時、これらの力はつり合っているといいます。
1点に作用する力のつり合い
 次の図は、物体の質量WをF、Fの力で引っ張った時の力のつり合いを示したものです。F、Fの合力RがW (F) に等しい時、物体は静止します。1点に2つの力(RとF)が作用してつり合っている時の2つの力の大きさは等しく、その向きは互いに反対になります。
平行力のつり合い
 左回りと右回りのモーメントをつり合わせることを平行力のつり合いといいます。1点に支えられた天秤が水平な状態で静止している時、支えた点の時計回りと反時計回りのモーメントは等しくなります。図のような質量の異なるWとWの天秤の端から支点までの水平距離をA、Bとすると、 次の式の場合にモーメントは等しくなります。


 W×9.8×A=W2×9.8×B
 「W×9.8×A=W2×9.8×B」の式を展開すると、図の天秤のAとBの長さは次の式で求めることができます。なお、天秤の長さ(腕の長さ)を求める問題の場合は、質量を力に換算する定数9.8を用いる必要はありません。
×A=W×(L−A)
×A=W×L−W×A
×A+W×A=W×L
A×(W1+W)=W×L
×
W1+W
×B=W×(L−B)
×B=W×L−W×B
×B+W×B=W×L
B×(W+W)=W×L
×
+W
【計算例1】
 図のような天秤のAとBの長さは、上記の式を用いると簡単に求めることができます。ただし、天秤の質量は考えないものとします。
5 × 100 25cm
15+5
15 × 100 75cm
15+5
A及びBの長さは、荷の質量の比によって求めます。
【計算例2】
 図のような天井クレーンの左右のランウェイが受ける力(kN)は、天秤の長さを求める方法と同じように求めることができます。ただし、ガーダやトロリの質量は考えないものとします。
ランウェイRが受ける力(F)は
=10×9.8× =68.6kN
3+7
ランウェイRが受ける力(F)は
=10×9.8× =29.4kN
3+7
同一平面上に作用する多数の力のつり合い
 図のような天秤に多数の力が作用してつり合っている時、すべての力の合力、つまり、ある1点を軸とする左右のモーメントの和はゼロになり、 左回りと右回りのモーメントが等しくなります。したがって、この関係は次の式で表すことができます。
×A=W×(L−C−A)+W×(L−A)
【計算例】
 図のような天秤がつり合っている時のAの長さ(cm)の求め方。ただし、天秤の質量は考えないものとします。
 天秤のAの長さは、左回りと右回りのモーメントのつり合いにより求めることができます。 天秤の長さは、センチやメートルで示されているため、単位を統一して計算しましょう。
490A 50×(200−A−80)+60×(200−A)
10000−50A−4000+12000−60A
18000−110A
490A+110A 18000
600A 18000
18000
600
30cm